ISORAS CIKARANG

(ホテル/インドネシア・チカラン)

Serviced Apartment/Cikarang,Indonesia


オープン:2019年11月1日
床面積:1,744㎡ 客室数:214室

インドネシアの空気に寄り添った、和×アジアの長期滞在型ホテル

インドネシア・ジャカルタ郊外の工業地区チカランに、ホテルオペレーターが初めて手がけたホテル『ISORAS』。
駐在や長期出張をする日本人向けであり、施設コンセプトは「見上げる空は変わっても、いつもと同じ暮らし」。日本と同じ暮らしを実現するために、当初は和のデザインを想定していた。

しかし、視察のため現地空港に降り立った瞬間、湿気を含むムッとした熱帯特有の空気を肌で感じ、「インドネシアにおける日本人の暮らしやすさとは何か」を考え、現地で日本人が泊まりたくなる宿泊施設を設計しようと決めた。

空や雲をイメージした施設名やロゴが決まった時点で、デザインのキーとなるモチーフには、日本の伝統的な雲形模様を採用。エントランスやラウンジなどに印象的に配置することで、名前の持つ意味をインテリアデザインの観点で編集した。
一方で、材料(チークやマホガニーなどの木材、パリマナンなど)は、ほぼ全て現地調達。室内装飾にも、バリ島に飛び、現地アーティストから買い付けたアートワークを選んだ。

日本人がインドネシアでデザインをする意味、そして現地に足を運んでつくる意味を考えた結果、和とアジアが融合したリゾートを思わせる、モダンなデザインに仕上がった。

| 明るいエントランス


エントランスは白を基調に、陽の光が強い土地柄を活かして明るく。窓に連続して配置された、雲形パネルが良いアクセントに。椅子などのインテリアや装飾は全て特注したもの。毎日帰宅する住人たちを、バリ島で見つけた3体のライオンが出迎える。

| くつろぎのクラブラウンジ


クラブラウンジのポイントは、バリのアーティストにオーダーしたアートワークと、現地らしい青やオレンジの原色パネル。天井は黒でシックにまとめ、夜にお酒を飲んでくつろげる空間に。床材はローカルでもよく使われる、ムルバウウッド。

| 眺めの良い大浴場


大浴場はあえてモノトーンで統一。時間によって移り変わる景色の光を窓いっぱいに取り込み、お風呂に浸かってホッとするひとときを演出。

| ゆったり過ごせる部屋


お部屋はくつろげる自宅リビングをイメージ。そのため通常、ホテルでは布のカーテンで遮光するところを、あえてブラインドに。床はインドネシアのタイルにラグを敷いて、涼しく。

| 和を感じる外観


雲形のパテーションと大きな壺が印象的な外観。全体的にウッディな温かみある色合いが心地いい。誰もが長く暮らしやすいホテルが完成した。